理解する

認知症の症状として、中核症状と行動・心理症状に分けられます。記憶障害といって、新しいことが記憶出来なくなる症状があります。数分前の出来事でさえ忘れて思い出せなくなります。進行が進んでしまうと、新しい記憶だけでなく、昔の記憶さえ思い出せなくなってしまいます。見当識障害といって、時間や季節感覚が薄れてきて、遠くに行こうとしたり、迷子になったりします。自分の年齢に関しても記憶がなくなってしまいます。また、理解・判断力の障害は、2つの事柄を同時に行う時に混乱して、考え分けが出来なくなる症状です。思考のスピードが低下していくので、日常生活を送る中で苦労してしまいます。

認知症は、周りの状況を正しく判断・認識出来なくなることをいいます。脳の神経細胞が破壊され、死んでいくことで起こる症状です。認知症の中で実行機能障害といって買い物で同じものを購入してしまったり、自分で計画を立てられなかったりという症状もあります。周りの状況の判断がうまく出来なくなるため、感情表現もうまく出来なくなります。認知症にも様々な症状があるので、それを周りがどれだけ認識出来るか、気づけるかが重要になります。

認知症はものを忘れるなどの症状のみではありません。心理的にも大きく関わってきます。その人本人の性格や環境・人間関係などが関わって、うつ病や妄想といった症状も併発します。自身で能力低下に気づき、自覚して引っ込み思案になる場合もあります。今まで当たり前に出来ていたことが出来なくなって、自暴自棄になる人もいます。ものがなくなったときに、誰かに盗られたのではないかという妄想にかられる人もいます。どんな状況になっても、認知症になった家族などをまず理解してあげることが大事です。